家は赤貧とまでは言わないけど自営業でカツカツなので、大学に通うのに奨学金とバイト代を足して自費で行ってたんだ
入学金は母方の爺さんに直接頭下げて借りた(今は返済済)
んで大学三年になったころ、就職活動が始まっちゃうと忙しくなって大変だと、今のうちに免許を取ろうと教習所に通うことにした
費用が24万くらいかかるけど、そんなまとまった金はバイト代が交通費と学費に消える俺には当然ないのでどうしようかと模索
しかしそのとき俺に電流走る
「あ、奨学金とバイト代で払ってきた学費、よく計算すれば二年で20万くらい差分があるじゃん!」
万が一トラブルがあってバイト代が減ったりとかで学費が足りなくなったら大変だと、余裕があるときに月々多めに通帳に入金していたことを思い出した
ここまでが話の前提
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母「あー、そうねー。今のうちがいいかもねー」
父「うむ、就職活動前にしておくべきだろう」
と極普通の反応。学費関連の通帳は親に預けていたので、直接俺ではおろせないから、さっき書き込んだことを説明してそれを資金にしたいと伝える
母「……」
父「……」
なぜか黙る二人
ここでいやな予感がした
ファッ!?
母「いやー、毎月厳しくて、あんたたくさん食べるしエンゲル係数的に」←てへぺろ
父「……お、客だ」←逃げる
そらまあ確かにデブポチャでよくご飯食うけど、米だけすよ
父逃走後、母に詳しく話しを聞くと、結構店が危ないときがあったらしく、電気ガス電話等の支払いに余裕がないときに使い込んだらしい
始めは返すつもりだったけど、一度つかったら罪悪感は消えちゃうもんなんだと思う
それからこつこつ生活費で使ったそうだ
お金そのものじゃなくて、勝手に使われたことがショックだった
とはいえないもんは仕方ないし、うちが貧乏なのは知ってるし、学費は自腹だけど養ってもらってる立場なのは自覚してたので
「あー……まあエンゲル係数なら仕方ないよな。俺、大食らいだし」
と苦笑いで答える
母もそれで安心したらしく冗談っぽく
「ごめんねー、安いけどおいしいもの作るから!……ホンとごめんね」
と、最後の部分が本当に申し訳なさそうだったので、それで許すことにした
もちろんこれからはやめるようにいって、本当に大変なときならちゃんと言ってくれれば俺だってバイトふやすなりして支援するからと
そんでめでたしめでたし
そしてここがまでが本当の前振り
すまんなwドヤ顔でやった
反省はしていない
教習所は結局、免許専用のローンで金を借りてとることにした
もちろん全部費用は自分負担
二年続けたのでバイト代もかなりあがってたし、オタ趣味は持ってたけどそんなに散財しないので正直余裕があった
それで地元の教習所を基本土日のみで(大学とバイト先は電車で1.5時間かかるので)で通ってた
たまに親父が「免許のほうはどうだ?」ときくので「ボチボチやってるよー。たまに失敗したけど」と返す
実際、一回だけ実習で失敗して、追加料金分の余計なお金が飛んだのは痛かったので、笑ってそういった
父「・・・・・・」
なぜか機嫌が悪くなったような父。そのときは俺は?と思いながらも気にしてなかった
んで、しばらくたったころようやく仮免試験。だが、俺はポカをやらかしてそこで落ちてしまった
まあ仕方ないないと家に帰って
「仮免試験おっこちった、今月は(バイトとゼミで)忙しいから、次受けるとしたら来月かなー」
と笑いながら報告
父「・・・・・・なにをふざけたことを言ってるんだお前は!もっと真剣にやらなんか!」
俺「へ?」
なぜか父切れる
んで?
とはいえ高校でてからはテストの成績が悪いとかで怒られることもなくなったので、久々の説教だった
父「来月とか言ってないで、来週行けばいいだろうが!」
俺「え・・・・・・だって来週土曜はバイトだし。日曜は大学のサークル仲間で遊ぶ約束が・・・」
父「遊びと免許どっちが大事なんだ!失敗するごとに金だって余計にかかるんだぞ!」
俺ポカーン。なんだろう、父親の言ってることがよくわからない
でもきっと、俺がなにかやらかしたんだろうと必タヒに考える
一応苦しいながらも理由を考えた結果、たぶんこうだろうと思った
免許試験失敗→余計に金がかかる→お金は大切なんだし、無駄にお金をかけないように真剣にやるべきだ
まあわからんでもない。わからんでもないが、俺だって自腹切ってるわけで、真面目にやってるわけだ
金が余計にかかって苦しむのは自分なんだし、そりゃマジだ
それでもおちたもんは仕方ないだろうと思いつつ
「あー、うん。もっと真面目にやるよ」と返して、その日はそれで終わった
長々書いてすまんが次でラストなので勘弁
翌々週の金曜、飯のときに父がまた「明日、あさってははちゃんと教習所に行くんだろうな」といってきた
だけどその週の土日はゼミの仲間と共同研究のレポートまとめに紛争する予定だったので
俺「いや、予定があるんでパス。つーか先週も言ったけど今月は忙しいから来月までは無理」
と伝えると
「ふざけ採るのか貴様は!」
父ブチギレる
再び俺ポカーン
「真剣にやれといっただろう!だいたいおまえは
俺もさすがにカチンときて、いろいろ言い返した。怒りはあったけど切れてはなかったのでわりと落ち着いて言い返してたと思う
父「お前はXXXX!XXXX!(よく覚えてない)」
俺「だからー、○○だっていっただろう。なんで切れてんのよ。いいから落ち着けよ」
父「XXXXXX!……――!(最後は怒りで声が出てこないらしい)」
母「おろおろおろ……」
実のところ、俺は反抗期らしい反抗期はしたことなかった
だから、家族に暴カを振るうのはもちろん、両親に㬥言を吐いたこともないし、というか怒鳴ったことすらない
それくらい、親は尊重するもんだっておもってたからだ
だけど、次の台詞で、俺は生まれて初めて親に切れた
すまない、次で本当にラストだ
F5 F5 F5
┐ ∧,∧ F5
| ( ) F5
~⊂Г7 F5
俺「俺の金だろうがああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
父「え?」
今度は父が俺にポカーン
母、父親の台詞にポカーン
俺「ふざけんなああああ!俺の金だっつーの!毎月学費のほかにローン会社に金入れてるっての!そもそも元の金を使い込んだのあんたらだろうがあああああ!」
たぶん、怒りで頭が真っ白になるってああいうことなんだと思った
その数ヶ月、父親のナゾの不機嫌に付き合ったこととゼミのレポート関連の忙しさのスト乚スも加わって全部が噴出したんだと思う
とき後から考えるとかなりひどいこともいった気がするけど割愛させてほしい
それでも暴カだけは振るわなかったことだけは安堵してる
とりあえず俺は、生まれて初めて息がぜいぜい切れるまで父親に文句を言った後、「寝る!」と叫んで不贞寝した
後々から聞いたら、どうも父親は教習所を出してやってると「思い込んでた」らしい
母親から最初に説明されたはずなのだが、そのときはちゃんと聞いてなかったそうだ
そんで、家が厳しいのに自分の不始末で金を余計に使ってるのにへらへら笑う俺にむかついてたんだとさ
翌日、「す、すまん」といってきた父親を見て、なんかそれまで大きい存在だと思ってた父親が、本当に小さく見えたのを覚えている
まあ、そんなことがありつつ、いまだにたまに「お金貸して!」と言ってくるけど、そんな両親はいまでも愛すべき存在です
読んでくれた人たち、長々お付き合いありがとうございました
すまんな、自分でも冗長だと思った
>>824
家計の管理を母にまかせっきりだったのと、奨学金つかいこんだのに俺が怒ってなかったからだと思う
だから、お金は自分たちで払ってるんだと思ったんじゃないかな
勝てそうだと思える時が来るもんだよな
切ないけど
それで少しは強くなったりするし
なんでこの父が怖かったんだろうって思えたときが一番切ない
まあ、言い返せて、よかったな…
今後を考えると、親と縁を切れと言いたくなるが
親戚縁者友人知人、どれでも金の貸し借り譲渡が絡んだら、それは相手との人間関係や思い出の一切合財を、その額で売れと言われたんだと思え
色々苦労してるうちの親からの家訓だよ
さすがに数百万かしてとか言われるとそれも考えるけど
一応、俺が成人してからの借金申し込みは最高額30万で、いまのところは全額返済してきてるからな
家(店)のローン以外に借金はないことと、消費者金融的な借金をさせないためでもある
そっちでかりられたらそのほうが俺にしわ寄せが来る
そっか…うん、お前しっかりしてる。失礼なこと言ってごめん。
そして読み返すと、かーちゃんもストッパーなのかな…
かーちゃんには、親孝行しろよ
亭主関白そのままなので、ストッパーにはなってないなあ
明確な孝行なんてしてないけど、家に毎月それなりの額の金を入れてるので十分だと思ってる
最近は俺が親父のやることに駄目だしを出して止めるようになったので、結構ふてくされてるのを感じる
間違いなどを指摘されるなどしてふてくされるのは人としてダメだよなあ
息子が自分より出来る奴になったなら、それを誇らしく思える父親になりたいものだ
子供のバイト代に手を付けるほど経営難になるんだろうな~と思った
なんで勤め人が偉いみたいに言うんだ
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